■車中泊のマナー
車中泊のスタイルに決まりはありませんが、
マナーは守らなくてはなりません。
要は、他人様の迷惑になることはしてはいけない。
ただそれだけのことです。
そんなことは小学生でも知っているはずですが、残念なことに、
人の通る邪魔な場所に駐車してしまったり、
公共の場で炊事をしたり、深夜にエンジンをかけっぱなしにしたり、
夜中にドアの開閉を乱暴にしたり、カーステレオの音が漏れていたり、
周囲に迷惑をかけてしまう人がいます。
これらは意識の問題です。
車内にいると、つい周囲の事を忘れてしまいがちですが、
自分が今、どういった場所で、どういう状況にいるのか、
しっかりと意識しておく必要があります。
最近では車中泊という旅のスタイルもすっかりメジャーとなり、
道の駅やパーキングエリアでも多くの車中泊旅行者と
居合わせるようになりました。
お互いが気持ちよく、また近隣住民の方の迷惑にならぬよう
気を付けたいものです。
■車中泊の注意点
それから、いくつか注意点があります。
それは、「安全性」についてです。
車中泊は車が停められればどこでも宿泊出来てしまいますので、
そこが必ずしも安全な場所とは限りません。
自然災害などに巻き込まれてしまう恐れもありますし、
知らなかったがために、最悪命を落としてしまう場合もあります。
以下の事は最低限、知っておいて欲しいことですので、
しっかり覚えておきましょう。
・交通量の多い場所に停めない。
走行中の車に衝突されたり、あなたの車を避けるために
他の車や人が事故を起こす場合があります。
路肩などには絶対に駐車しないようにしましょう。
・崖の下や水辺に停めない。
落石や氾濫など思わぬ災害に巻き込まれる恐れがあります。
駐車する際には必ず車から降りて、安全な場所かどうか
確認しましょう。
・地盤の緩い場所に停めない。
宿泊中に雨が降って、地盤が緩む場合があります。
いざ出発しようとするとスタックして動かない、ということが
ないよう気を付けましょう。
・豪雪地ではマフラーが雪に埋もれないように注意。
マフラー部分が雪で塞がってしまうと排気ガスが車内に逆流し、
一酸化炭素中毒で死亡する、といった事故が起こっています。
くれぐれも気を付けてください。
・人気のなさすぎる場所に停めない。
何かトラブルがあっても周囲に誰もいなければ助けを
求めることができません。常に有事を念頭に置いて
宿泊場所を決めるよう心がけましょう。
・周囲から車内が見えない工夫をする。
外部から車内が見える状態というのは、眠りづらい、居心地が
悪い、というだけの問題ではなく、非常に危険な状態です。
護身のためにも必ず周囲の視線を遮断できる環境を作りましょう。
・まめに水分を補給し、時々車外に出て体を動かす。
長時間水分を取らずに狭い車内にいると、血液中に血栓ができ、
エコノミー症候群(急性肺動脈血栓塞栓症)を引き起こします。
まめに水分を補給し、時々車外に出て体を動かすように心がけましょう。
マナーを守り、安全に、楽しく、快適に車中泊を楽しみましょう。
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